子供が親に暴言を吐くということ
忘れてた。
2月の頭に、小さな頃から中学生くらいまで 親が仕事中に預けられていたおじさんおばさんがいるのだが
おばさんが亡くなった。
87歳だった。
去年の夏に会いに行って少し話したくらいだが、痴呆が入ってて同じ話を何度か聞かされたりが多かった。
でも
すごく恩あるおばさんなので、そんな嫌じゃなくて その状態で私と姉を覚えていてくれていることが嬉しかった。
おじさんおばさんとは血縁関係はなく、ただ母方の家族と交流があったくらいかと思う。
息子と娘がいたけど、私と15~20くらい違うのだろうか。
姉と私を生まれた頃から世話してくれて、大きくなって家を離れてからもあれこれ気にかけてくれて たぶん私たち姉妹の心の支えだったろう。
あの2人がいなければ、私たちは心が壊れていたのではないかな。
単身赴任でほとんど母子家庭。
そして母も飲み会や仕事で夜家にいない事が多かった。
私もだけど姉はもっと淋しかっただろう。
哀しかっただろう。
その心の大きな穴を おじさんおばさんが埋めてくれたのだ。
小学校くらいまでは毎日そこへ行っていた。
学校から帰ってくると、おばさんが用意してくれたおやつを食べTVを見て宿題をする。
おじさんは公務員であったから帰りが早く、宿題を見てくれたりした。
・・・それらは実の父母にしてもらったことはないかもしれない。
ある日、算数の宿題だったろうか。
おじさんが教えてくれるのだけど全然わからなくてすごくイライラし、おじさんに八つ当たりしたことがあった。
クソジジイ!
ハゲ!
って言ってしまったのだ。
おじさんはもちろん
なんてことを言うんだ!
的なことを言って怒ってたような気がする。
おばさんは台所にいて夕食の準備をしていたのだが、大声を聞いて私たちのいる部屋にやってきた。
その辺りはさっぱり覚えてないが、何があったか説明したのだろう。
おばさんはカラカラと笑って
子供相手に本気のケンカするとかウケる笑ꉂ(ˊᗜˋ*)
みたいなことを言った。
その後おじさんと仲直りしたのだけど、詳細は覚えてない( `・ω・)
私はちゃんと謝ったんだろうか・・・
だけど私の中では大事件だった。
親にクソジジイやクソババアなんて言ったことなかったんだもん。
今ならわかる。
おじさんおばさんが許してくれると信じているから、心の底から信じていたから安心して言ってしまったんだろうな、と思う。
私にとって親はそういうレベルではなかった、ということ。
心を隠し適当に合わせていたのか。
それとも嫌われたくなくて何も反抗しなかったのか。
よくわからないけれど、子供が反抗期になって
うるせえクソジジイ!
うるせえクソババア!
などと言われたら喜んでいいと思う。
信用してない人には言わないんだよ。
子供が甘えられる唯一の人なんだよ。
おばさんの通夜と葬儀に参列したのは家族で私だけだった。
父と姉は県外にいるので仕方ないとしても、母は行くべきではなかったのかな。
私と姉を救ってくれた恩人なのに。
それともそんなことこれっぽっちも気付いてないのか。
なんにしても
私はおばさんにお別れを言えた。
葬儀でおばさんは(たぶん)私の前の空席に座ってた。
心の中でおばさんに
ありがとう
あなた方のおかげで私は愛情というものを知りました
今子供に注げているかどうかはわからないけれど、愛情を持って接することが出来るのはあなた方のおかげです。
感謝します。
ありがとう。
本当にありがとう。
と言うと
また会おうな!
また会うだけ!
って笑って言ってくれた気がした。
もちろん姉にも後でそれを伝えた。
おばちゃん
いつも笑っていてくれてありがとう。
おばちゃんが言ってたように 子供達をあまり怒らないでいるよ。
おばちゃんからもらった愛情をちゃんと渡せてるかな。
私もいつも笑っていられるように楽しいことして生きてくよ。
また会えるときまで もうちょっと頑張ってみるね。